こんにちは。学窓座の黒とかげです。
僕は定期的に、湊かなえさんのミステリが読みたい時期が来ます。
世間一般的に、イヤミスの定義は後味の悪いミステリ小説のことです。湊かなえさんはイヤミスの女王と呼ばれていますが、本当に後味が悪くなることは少なくないですか?読んでいる間の方が気が重いです。すごく人によるとは思います。例えば、『告白』はむしろ読後が爽快に感じました。中盤がつらかったです。『リバース』のじめじめした感じは好きですが、最後は嫌な気分より、衝撃と面白さが勝ちました。『贖罪』なんか最初から苦しいので関係ないです。
僕は『豆の上で眠る』が一番イヤミス度高かったです。話としては、幼少期に失踪した姉が、別人となって帰ってきます。妹の結衣子だけが違和感を抱えたまま現在にいたり、帰省がそれを思い出させる、という流れです。主に回想を通して、姉妹の関係や事件のことが分かり、話が進みます。ラストの納得の行かなさがすごいです。おすすめです。
以上です。
コメント